world_end_tripper

3月29日 "発狂メランコリー vol.3"@八王子RIPS

the loud functionの企画に行ってきました。
ラウドって八王子のバンドだったんだね。251でやってるイメージだったからちょっとびっくりです。

仕事あったので間に合うか不安だったけど、押してたのもあって一番目のSPANCLEの途中に到着できました。
これがすごく良くて！一見普通のかわいらしい女の子四人のバンドなんだけど、私ギャルバンでこんな感動したの初めてかもです。
ちょっとファンタジックで優しい歌詞と、クラムボン系の柔らかいけどはりのあるよく通る声。曲もシンプルできれいなメロディなんだけど、音は厚みも十分で隙がない（てゆか今日、PAさんが良かったのかどのバンドも音良かった）。
更にコーラスワークのセンスがすごくいい。女声コーラスが複数重なるのってバンドだと端的に珍しいし、曲に独特な雰囲気を添えてて印象的でした。
女の子バンドって、世界観作り込んでたり、衒ったことしてて、それがトゥーマッチに感じる場合が多い気がするの。こんなに曲も歌もステージングも素で、ストレートに「いい曲」やってるだけで、こんだけ心に残るっていうのはすごいと思う。

二番目がzany。
観る機会ありそうでなかったみたいで、初めて観た。
Play on!2007に入ってたの聴いて、もっと爽やかな感じを想像してたんだけど、思ってたより骨太でごりごりしたロックンロールでした。BJCをおしゃれにした感じ？
曲も演奏も音もすっごいクオリティ高かったな。この手の音楽はそんなに好きじゃないんだけど、これは素直にカッコイイと思った。

三番目がBYEE the ROUND。

01 白い怪物
02 クロール
03 せーの
04 机の上で
05 カクテル
06 イメージ

ここんとこコンスタントにいいライブしてますが、まだ上行けちゃうんだ！と思った。めちゃくちゃいいライブでした。
「白い怪物」で晃太くんがちょっとアドリブっぽく変わった歌い方してたのがすごいハマってて、そっからもう釘付け。改めてどんだけ力量あるんだこの人はと思った。人を引き付ける要素を全て持ってるヴォーカルだと思う。声でも表情でも、怒りとか哀しみとか優しさとか、すごい振幅で伝えてくる。心が震えます。晃太くんはいつまでも、私にとってステージ上のヒーローだな。
「カクテル」がまたすごい良くて！新曲の良さに初めて気付く瞬間って貴重です。何か全体にミスチルっぽくて、歌詞も一般ウケ狙って書いたらしいんだけど、今回その歌が真っ直ぐ届いた。それでいてやたら細かいキメが多かったり、やっぱりどっか癖があるんだな。
今日全体の流れも良かったんだよね。お客さんが最後までついてくる感じ。実際この辺りからフロアに人増え始めて、反応もかなり良かったです。

準トリがdouble face。

01 拝啓、或る朝に
02 風の便り
03 新曲
04 山並み遠に春は来て
05 トワイメライ

このメンツに彼等が出てくるって意外な感じ！でも流石八王子の首領、貫禄も盛り上がりも十分。
そんで新曲がものすごく良くて！河原と畳と日だまりの匂いがする、これぞdouble face！って感じの曲で。珍しく女の人の歌なんですか？って訊いたら、野中さんが結婚式に呼ばれて歌うのに作った弾き語り用の曲をバンドアレンジしたものだそうです。うわー！すごく素敵！何だかほんわかした幸せが溢れてる感じですねぇ。
山並みは相変わらずのキラーチューンっぷりで大はしゃぎ、MCの野中節にもやっぱり大爆笑でした。

最後がthe loud function。
デモ音源聴かせてもらって、イイ！って思ってたんで期待してました。重くて且つ輪郭のはっきりした音が好みなんだよね。Vo.さんのぎりぎりな声もなかなか良いです。
見た目はロックンロールな雰囲気なんだけど、コードの感じとか意外とそうでもなくて。バックホーン辺り好きなのかなって思わせる泥臭さがあったり、プログレチックな轟音の曲があったり、いきなり和メロになったり、曲のバラエティが広い。
ただ今回途中ちょっと集中力もたなかったような。たぶんもっといいライブできるんだろうな。

しかし良いイベントでありました！土曜だと八王子もそんなに苦じゃありません。

治療搭

「治療搭」
大江健三郎　著
講談社文芸文庫


講談社の復刻文庫化シリーズ第三弾！
mixiの「大江健三郎」コミュニティに入ってるんだけど、新刊が出ると必ずトピックが立つので大変重宝しております。
これが出るのもmixiで知って、発売日を待ち兼ねて買いに行きました。ほんと講談社さんGJです。

だってすごい読みたかったやつなんだもん。
まぁ年始に実家帰ったときにこれと、続編「治療搭惑星」の単行本があるの見つけたんだけど。
しかし読書は移動中にする人なので、単行本はあんま持ち歩きたくないのです。特に両親の蔵書となると、鞄の中でぼろぼろにしたら大変だから。

因みに私の大江好きは両親からきている。特に母は最近の除いて殆ど読んでるらしく。父は「大江は『個人的な体験』まで」と宣う、私からしたら残念な人ですが。

話逸れたけど、「治療搭」は作者の唯一のSF小説で、21世紀半ばの地球が舞台です。世界は作品が書かれた当時（90年代初頭）の冷戦構造の元にあって、放射能に汚染され資源は枯渇し、癌とエイズが蔓延していて…という状況。
物語は主人公の、20代前半の女性によって語られるんだけど、彼女は相当にヘヴィーな過去を持ちながら、あるいはそれ故に、情緒的なものを一切排した淡々とした語り口で悲惨な現状を描写する。
そしてその状況の中、体制に反して愛する人と結ばれその子供を産む、という戦いを決意する。

設定はSFだけど、あくまでも女性の目を通して重点が配置されてる印象。少なくとも前半まで読んだところでは、冒険的な宇宙旅行なんかの描写はないんだけど、それでも地球上に生きる主人公の選択と行動は、十分に冒険的です。女性としての冒険というような。

まぁ極めて冷静な状況分析と語り口のためか、あんま女性的な感じは受けないんだけど。

次は続編の「治療搭惑星」が文庫化されるらしいので、楽しみにしてよっと！！

チクショー

アルカラ
「チクショー」
2008.3.13 / くだけねこレコーズ / KDKN-001 / ￥800(税込)
01. Aカップ巨乳　02. チクショー　03. 阿弥陀ワルツ


アルカラの2nd single出ました！
只今新作ひっさげツアー中。22日にO-Crestで自主企画があったんだけど、私は行けなかったので、某氏にゲットしてきていただきました♪

てゆか私、今年入ってあり得ないくらいアルカラ運がない。
というか都内の日程が全てBYEEとかぶってるっていう。挙句自主企画まで日程一緒って、どんだけ気が合うんですか。みたいな。
すっごいカッコイイ新曲演ってるっていうし、早く観たくてうずうずしております。来月漸く行けそうで良かった！つか、5月は神戸行っちゃうよ！！

で、CDは、いい意味でライブ盤みたいな音。｢チクショー」がLIVERALLY4に収録のライブver.と殆ど変わらない印象なんですけど。そんだけライブのクオリティ高いんですよね。あの冒頭のスネア連打はほんとやばい。殺人的だよ。
「阿弥陀ワルツ」がすっごい迫力ある音で、むちゃくちゃカッコ良かった！重いっていうか深い音で。
で最後に「チクショー」のカラオケトラックが入ってるって何これ。歌いますよ？笑

そんでまたこのジャケット！ありなんですかこれは。あんま売れる気なさそうだよね…。

3月22日 "愚かな民Vol.7"@下北沢CLUB251

やってまいりました、BYEE the ROUND自主企画7回目！
それはもう気合入ってましたよ。落ち着かなくて午後から下北をうろうろうろうろしたあげく、北口の喫茶店で妹とericoと落ち合って、一緒に251へ。
開演前から相当お客さん入ってる！

トップがFox Loco Phantom。
初めて観ました。オトコマエで変態なオルタナで、かなりカッコ良かった！思ってた程踊れる感じではなくて、最前3列くらい女の子が手ぬぐい振って踊りまくってたのがちょっと不思議なくらい。
Ba.さんは元The Auroraの方なんですよね。何だか忌野清志郎みたいなメイクされててちょっとびっくり。オーロラは何度か観たことあったんだけど、私はFoxの方が断然好きだな。
そしてVo.さん、存在感あるねぇ。オーディエンスをぐいぐい引っ張ってくパフォーマンス力、そしてトーク力。笑　だみ声もパンチあって、カリスマ性感じました。
また観る機会ありそうなんで楽しみです。

そして2番目がうつみようこGROUP！！！
本日の構成は、
Vo./Gt. うつみようこ
Gt. 鈴木純也 (from OHIO101)
Ba. 調先人 (from SELKIE)
Dr. クハラカズユキ (from the Birthday/M.J.Q.)

YOKOLOCOの発足当初から数年間、うつみさんの追っかけ状態だった私としては、BYEEの企画にうつみさんが出てる、うつみさんが「バイザラウンド」っておっしゃってる！ってだけで大興奮でございます。前の方は照明と人いきれでじっとしてても汗ばむくらいの暑さだったけど、がんがんアタマ振っちゃいました♪
GROUPを観るのは初めてだったんだけど、YOKOLOCOでも演ってる曲も多くて、「Neji」あたりでもうこっちのアタマのネジも吹っ飛びそう！
何だかYOKOLOCOより、野太くて荒々しい印象だったな。YOKOLOCOの楽しい！って感じより、ふてぶてしくて攻撃的なロックンロール。クハラさんもYOKOLOCOで観て思ったよりアグレッシブなプレイで。そんでまた鈴木純也さんがステキすぎてもう！OHIOは音源でしか聴いたことなくて、声の感じから勝手にもっと穏やかな感じを想像してたんだけど、観たらイカツイロックオヤジ的な人で(お兄さんとギャップありすぎっす…)。OHIOのライブも観てみたいなぁ。
そしてうつみさん！わかってたけど！カッコ良すぎっす！「あたしはただあんたとやりたいだけー！」とかシャウトしてフロアをうおー！って叫ばせちゃう、ほんと最高です。

ここへきてトリがBYEE the ROUND。
尊敬する大ベテランの皆様の後なんて最高に演りにくそうだけど、そんな雰囲気は微塵も感じさせず。お客さんもぎっしりの状態！

01 クロール
02 イメージ
03 ホログラフ
04 タランテラ
05 机の上で
06 白い怪物
07 ロッソ
08 せーの
09 カクテル
10 私

EN 愚かな民

BYEEにしては珍しくこんなに曲数演った！そしてのっけから変則セットでたたみかけるアッパーチューン！｢一人たりとも帰さねえぞ！」ってゆう気迫見え見えだけど笑、つかみはばっちりだったんじゃないでしょうか。
ほんと晃太くんの持久力にはびっくりする。冒頭3曲なんか叫びっぱなしなのに、最後まで乱れないヴォーカル。強いなぁ。(ギターのチューニングは乱れまくりでしたが。笑)　今日はあんま喋らずにどんどん曲演ったのも良かった。この人たちも十分ふてぶてしい。
しっとり聴かせる曲は情感たっぷりで、各メンバーの見せ場も華やかで、最初から最後まで掴まれっぱなしの、すごく魅力的なステージでした。

そして自然に起こったアンコール。前回の企画のときのアンコールがいまいちだったので、｢絶対アンコールはやらない」って言ってたんだけど、フロアが次第にこれはやらないとかなりKYだぞって雰囲気になってきたから、出てきてくれたときはホッとした。笑
企画名にもなってる｢愚かな民」。
個人的な回想だけど、実は私BYEEを知る前に｢愚かな民Vol.2」に(ハネトを観に)行ってたんです。そん時はBYEEは観ずに帰っちゃったんだけど、企画名だけはなかなかセンスいいなぁって思って覚えてたのね。その3ヵ月後に、初めてBYEEのライヴ観たときにこの曲を演ってて、歌詞聞いて「あ、企画名はここから来てたんだ」って思った記憶がある。
そのときから大好きな曲です。最近は殆どライヴでは演らないから、こういう機会に聴けるのはすごく嬉しい。今日もカッコ良かった！








ライブに反して打ち上げはかなり大人しく行われておりました。

妹とLotus cafe 蓮でごはん食べて


0時くらいに戻ってきたら、既に251店内は3時くらいの様相を呈していた。
みんなでJeeptaサトウくんのマッサージに感涙。ライブ後は首が張るらしいですよ。



バイザラウンド人文字｢空｣。
これは実際3時くらい？かなり末期的な雰囲気ですね。つかSOくん腕の向き上下逆ですよ。

ともあれみんなお疲れさま！次は5月10日だ！！

3月21日 "LOFT POWER PUSH!"@新宿LOFT

日曜日に見逃したastrcoastを観にまたLOFTへ。
アストロは6バンド中5番目。

01 春の惑星
02 運命の鐘は鳴る
03 Beautiful days
04 手のひら
05 それでもピースは煌いて

冒頭2曲がモノスゴク良くてですね。震えました。何ていうか、胸に迫るものがある。これも一種いい意味での余裕のなさなのかな。切迫感のあるひゅーいのヴォーカルに、寄り添い励ますようなどすこいのコーラス、ほんとに最高のタッグです。
ただ後にいくにつれ若干右肩下がりなライブだったのが残念。最後二曲は、短いライブで両方やることない気がするなー。特に続けてやると観る方も演る方も集中力が続かないような。
因みにこのアストロきってのアッパーチューン二曲を、まとめて「手のピー」というらしい。何か柿ピーみたいだよ。笑
しかし久しぶりに後ろの方で観てたんだけど、全体としての存在感とかオーラの出具合がね、どんどん強くなってる気がする。リリースに向けて「風はこっちへ吹いてる｣astrcoast、この風に乗って遥かへと強く飛べることを期待しています。

トリがポッグカウチナゲット。去年の夏以来、久しぶりに観たら、そんときよりかなりまとまりができて良くなってた。
つか今日も爽やかなギターロックの多いイベントだったので、こういうどろどろして重くて泥臭いバンドがいると何だかホッとする。笑
ヴォーカルにもっと力があって、曲にもうちょっと締まりがあれば、もっといいんだろうなと思いました。

帰宅して漸くネット接続。いろいろあわただしい。